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虚人のつぶやき
アニメ・漫画・小説などのレビューを中心に自分の好きなものを自分勝手に熱く「語る」ブログ。
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虚野 仁

Author:虚野 仁
虚構のことで人生がいっぱいいっぱいな人。「現実」に帰るのはいつの日なのだろう。
上の自画像は暫定版なので、変更ありです。



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虚人たち 筒井康隆著
今日は書きべきことが特にないので、小説のレビューを上げておきます。
今日取り上げるのは、これです!
4122030595虚人たち
筒井 康隆

中央公論社 1998-02
売り上げランキング : 67,973

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小説レビュー第一回目は、僕が神と崇める天才小説家筒井康隆氏の泉鏡花賞受賞作品「虚人たち」をやらせていただきます!
見てのとおりこのブログのタイトル、ペンネームはこの小説から取らせていただきました。

高校一年の夏、ひょっとしたら僕はSFなのかもしれないと古本屋で手に取った一冊のSF作家の文庫本、それが筒井康隆氏の「パブリング創世記」でした。
一目見て大驚愕。え、これが小説なの?幾多のクエスチョンマークとともにページを繰り、最後まで読み終わった後、僕はツツイストとしての道を走り始めました。
小説的常識、マスコミ的良識を次々にぶち破っていく筒井氏の知的暴力にすっかり惚れ込んでしまった僕は、夏空の下、いくつもの古本屋をはしごして筒井氏の本を集めたものです。
そんな僕ですから筒井氏の作品を語るだけでも罰当たりな気がしてしまうのですが、よく考えたら筒井氏の本は全て古本屋でそろえてしまったので筒井氏の下には僕の金が一銭も入っていないんですよね。
これはまずい。
そんなわけでせめてもの恩返しということで、このレビューによって筒井氏の小説の面白さを少しでも布教できたらと思います。

この小説の題名にある「虚人」とは小説中に登場するキャラクター全てのことを指します。
小説内のキャラクターは実は物語りに沿った「演技」をしているだけで、ひょっとしたら通常地の文に書かれることとは全く違うことを考えながら虚構内に生きているのではないか?
という、演劇大好きな筒井氏らしいアイディアの元にこの小説は書かれています。
一応物語のプロットは、同時に妻と娘をそれも個別に誘拐されてしまった男が二人を救出しようと奮闘する話なのですが実際は、同時に妻と娘をそれも個別に誘拐されてしまった男が二人を救出しようと奮闘する話を演じることになった男の話なわけです。
ややこしいですね。

この小説はこのように様々な掟破りを意識的に行うことによって、僕たちが小説を読むとき、どれだけ無意識のうちに様々な「お約束事」を踏まえながら読んでいるかということを暴露していくわけです。
例えば、何故小説内の時間の流れは不均等なのか。この小説では原稿用紙一枚を一分というように均一に小説内の時間が文章とともに流れるように作ってあります。
他には、何故必要でないことと不必要なこととが選別され文章が作られているのか。その選別は恣意的なものではないのか、ということで小説の進行には全く関係のない瑣末なことが延々とパラノイア的に書き込まれていたりします。
僕らは極当たり前の日常的な行為として小説を読みます。しかし、それは決して単純でも簡単なことでもないということをこの小説は教えてくれるのです。
筒井氏はSF小説家です。つまり空想科学小説家なんですが、「空想の科学を題材とした小説を書く人」ではなくて「空想を科学する小説を書く人」なのです。だから、他にも筒井氏は小説とは何か、言葉とは何かを科学する実験的な小説を書いています。
小説の常識を疑って、仮説を立て、実験を行い、そこからひとつの結論や新たな謎を生み出してゆく。筒井氏の小説はいつも見慣れている虚構というものの新鮮な断面を見せてくれます。
ぜひ、機会があれば、読んでみてください。

最後にその虚人たちについて作者である筒井康隆氏自身が、解説している本があるので、それも紹介しておこうと思います。
4101171238着想の技術
筒井 康隆

新潮社 1989-09
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この本の中の「虚構と現実」という評論の中に「虚人たち」の構想が語られています。合わせて読むととても分かりやすいと思います。
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この記事に対するコメント

筒井康隆さんですかー。現実感を揺さぶるような文書への好みが虚野さんらしいですね。
ちなみに私の母も大ファンです(笑)。私に筒井さんのショートショートを薦める薦めるf^^;

それから私も『ぱにぽに』観ました。6号がかぁいかったですねー。
それに珍しく良い話でした。
これはこれで楽しめましたが…やっぱり来週からはまた嵐の予感かな?…かな?
【2005/09/13 22:47】 URL | 月草 #- [ 編集]


月草さんの母上さまも筒井ファンですか!いやあ、気が合いそうだなあ。筒井氏のショート・ショートは驚愕のアイディアが満載で面白いですよ。ショート・ショートですから、敷居も低いですし。と、僕からも薦めておきます。

『ぱにぽに』は6号大プッシュの回でしたね。確かにかぁいかったッス。『ぱにぽに』はキャラクターの萌え潜在能力は高いと思うんですが、生かす気はあんまりないみたいですね。
まあそれでいいのかな。
次回は視聴者全員が(僕も含めて)唖然とするような展開を期待しております。僕は。
【2005/09/14 00:01】 URL | 虚野 仁 #- [ 編集]


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