FC2ブログ
虚人のつぶやき
アニメ・漫画・小説などのレビューを中心に自分の好きなものを自分勝手に熱く「語る」ブログ。
プロフィール

虚野 仁

Author:虚野 仁
虚構のことで人生がいっぱいいっぱいな人。「現実」に帰るのはいつの日なのだろう。
上の自画像は暫定版なので、変更ありです。



カレンダー

07 | 2006/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -



最近の記事



最近のコメント



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



リンク

このブログをリンクに追加する



ブログ内検索



おすすめ品

レビューで取り上げたものとか単に好きなものとか適当に並べてあります。

げんしけん (9) 限定版

げんしけん (9) 限定版

げんしけん 8 (8)

げんしけん 8 (8)

げんしけん 7 (7)

げんしけん 7 (7)

げんしけん 6 (6)

げんしけん 6 (6)

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~

超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~

虚人たち

虚人たち

終戦のローレライ 上

終戦のローレライ 上

おジャ魔女どれみ(1)

おジャ魔女どれみ(1)

宝石泥棒

宝石泥棒



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

感動のフィナーレ、「げんしけん」第8巻感想
げんしけん 8 (8)げんしけん 8 (8)
木尾 士目

講談社 2006-08-23
売り上げランキング : 8

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

えー、僕の暗黒期に生きる勇気を与えてくれた「げんしけん」もとい荻上千佳………………って言うと大げさすぎるかな。あの程度で死んでいたら今頃日本中の自室から一歩も出ない形で生を全うしている方たちはとうの昔に白骨化していますものね。一服の清涼剤となってくれたぐらいが正しいかな?まあとにかく楽しみだった「げんしけん」の最終巻がついに出てしまいました………………。正直かなりアンニュイな気持ちで本屋にコミックを買いにいきました。僕は相当移り気なタイプなので連載が終了したら少しずつ燃料を失い、荻上さんを過去の女にしてしまうのだろうなあと(気持ち悪いオタクやなあ、って突っ込みはない方向で)。実際好きな漫画の最終巻を買わずに長い間放置するというまねを僕は何回かやらかしているんですよね。今回もそうしようかなと鬱々とした気分で本屋に着いて、問題の第8巻を手に取り、とりあえず腰巻を読んでみると、


なんと!今回が最終巻ではなく、第9巻が発売されるそうです!

やっっっったーーーーーーー!


というわけでこの記事の題名は完全な間違いです。発売日前に題名だけ書いておいたんですが、いやーびっくりさせんでくれよ。本当に。ん?ひょっとしてアフタヌーン読んでればここまで驚愕せずにすんだのかな?(げんしけん終わってから、読んでないんすよ。僕の白状さがこんな結果に)

心の中で万歳を連呼しながら本を購入し、家でじっくり読む………前に詳しい情報の載っている本に挟まっているチラシを読んで見ると、

なんと!第6巻同様、第9巻は同人誌つき特装版になるそうです!(完全受注生産らしいので欲しい人は予約をせねばならんそうですが。僕はもち予約します!

だけではなく!スペシャルドラマCDが同梱されるそうです!もちろん、荻上千佳も登場するそうです!(ここ重要)


………………


ばんじゃーーーーーーーーーーーーーーーい!
ばんじゃーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!


きたよ!きたよ!これ!いっやーーーー。ナイスですよ、ナイスですよ!にゃははははははははははははははははは!

と、ちょいと落ち着きましょう、ええ。おおおお、おちちっちいつきまそゆう。(べた)

いやあ、にくいことしてくれますね。作者木尾氏そしてアフタヌーン編集部。まだまだ祭りはこれからということですね。これと「くじびきアンバランス」のアニメ化を踏み台にして荻上さんと笹原君の恋愛展開をきっちり描く「げんしけん」アニメ第二期はどうすか?………と、気が早すぎましたか、すんません。

と、いうことで今回漫画「げんしけん」を総論というか全体の感想みたいなことを書こうかと思って色々ぐじぐじぐじぐじ考えていたのですが、やめにします。第8巻の感想をさらっと書いて今回はおしまいにしようと思います。

えーと、アフタヌーンを読んでいる人ならお分かりだと思いますが「げんしけん」の雑誌連載自体はもうすでに終わっています。それもその連載分だけ単行本化するならちゃんとこの第8巻でなんとか収まる分量であるんです。が、なんとこの第8巻には丸々2話分書き下ろしされんているんですわ、これが。どちらも荻上さんがメインのお話。くけけけけけけけけ。さらにこのお話が外伝というか、本連載とは違う感じのお話ではなく、きっちり本連載と同じ調子で描かれていて第47話からで第48話の間を埋めるような形のものになっているんですね。ん?だったら連載やめないでそのまま続けていればよかったんじゃ?と、疑問は浮かびますが、まあ色々事情があるんでしょう。どうしても実際の連載期間と漫画の中の時間を第一部のラブひなみたく同調させたかったのかもしれませんし。問題なし。おそらくは第9巻もかなりの書下ろしがあるのでしょう。楽しみっす。木尾氏に感謝。

第49話「放課後デート倶楽ブ」感想

荻上さんと笹原君とのラブラブデートのお話っす。うひひひひひひひひ。大野さんと咲ちゃんに進められて初デートに近場の動物公園に出かける二人。恋愛経験なんざ微塵もない笹原君はパソゲーのデートシーンぐらいしか指針がなくてギクシャク、そんな挙動不審な笹原君にでちょい不機嫌に。かと思いきや、荻上さんが不機嫌なのは大野さん咲ちゃんに発破かけられてのデート自体が嫌だったんだそうで。そう告白した荻上さんにわかってない笹原君は「でもデート行く必要ないっていつも言っている………」と抗弁したところ「言葉のアヤです!」とぴしゃりと言われてしまうわけです。

女ってやつはさ………口じゃあ嫌だ嫌だって言ってても心の中じゃあOKしてるもんだぜ!(恋愛経験ゼロの男が大上段に女を語る)(死)

まあんなことがありつつも、気を取り直した二人、次に向かったのは象の檻。すると、新事実発覚。荻上さんは象が大好きなのだ!無邪気な子供のように顔を輝かせ象に接近する荻上さん。んふふふふ。かわええのお。ひょっとしたら象を飼って池袋や秋葉原あたりを一緒に散歩すれば荻上さんが釣れるかも………(絶対飼うの無理な上に、本当にやったら大混乱だよ。戦車と死者が出るよ)
写真も撮って大満足でご帰宅かと思いきや電車のなかで、家に来てくださいとこそっと囁く荻上さん。うふほおう。お、荻上さんがおお、女の顔を。女ってすげえなあ………。

荻上さんの家で何か伏字にするしかないようなことをやらかすのかと思えば、待っていたのはコミケ落選通知。思いのほか落胆する荻上さん、漫画を描くのをやめるとまで言い出して、第48話は幕となりました。

荻上さんと笹原君のラブラブっプリを見せ付けるためだけの話かと思いきや、もう一度荻上さんに苦悩を再発させるための振りだったようです。この話。荻上さん好きとしては、荻上さんに可愛そうなこともうさすなよ!と思うと同時にまた目つきの悪いダークオーラの出ている荻上さんを見れそうで、嬉しいような嬉しいなんていえないような。でもまあ既に最終回、笹原君の卒業式で幸せそうな荻上さんを見ているので多少安心してみていられるからよいか、などと思いながらページをめくるとすぐに新しい話が読めるわけです。ああ、幸せ。

第49話「メイド喫茶と三顧の礼」感想

この話は毎年恒例の学園祭のお話でした。題名の入っている見開きページに「げんしけん」の面々によるメイド喫茶風景が本編とはほとんど関係ないのに入っているあたり木尾氏のサービス精神がほとばしっていて有難し。荻上さんのメイド服姿かわええっす。で、本編のほうでのげんしけん今年の出し物はコスプレ体験会と荻上さんの描いた原画展示会になっている様子。ちょっとまだ落ち込んでいる荻上さん、そこに例の漫画研究会の(荻上さんが「オタクは嫌いです」発言で引っ掻き回した、あのサークルです)女三人組が入ってきて、まあひと悶着がおこるわけです。………と、今自分で僕の記事を読み返してみたら第48話の感想ほとんどあらすじ書いているだけですね。小学生の読書感想文か。反省。

で、このお話は漫研三人組、今は荻上さんに突っかかるけど後々エヴァの鈴原トウジみたく荻上さんの良き友になってくれそうな迫力ある女「藪崎」、貞子風の前髪をずらすと超美人の漫研実力者「加藤」、犬口でぽややーんとしているけれども相原ケンスケみたく薮崎に突っ込みを入れるまだ名前のない女の子(エマノンとでも呼んでおきますか)の三人組が登場し、落ち込んでしまってさらには落ち込んでいること自体にさらに落ち込むという鬱スパイラルに陥っている荻上さんに手を差し伸べてくれるお話になっておりました。

孤独な女の子が恋によって己を解放するすべを知り、そこから友達を作って社会性を持ち精神を成熟させるというのはお話としてやっぱり納得できますね。恋人作ってそれですぐ幸せになんてなれるわけないし、他人との関係性が閉じているという問題点は恋人一人できたって依然として残るわけで、雑誌連載のほうではその辺が結構曖昧なままだったので、木尾氏は書き下ろしでそこのところを補完しようとしているんでしょうかね。たぶん。

ってな感じで「げんしけん」第9巻は実にお得な本になっておりますよ。雑誌連載を読んでいない人はもちろん、読んでいた人も絶対買うべきでしょう。こりは。もちろん、恒例の四コマ漫画もありです。童貞捨てた笹原君の調子くれた態度や最近斑目君のはまったパソゲーがなんなのかとかわかるようになっております。だから是非おうちに「げんしけん」第9巻を一冊、是非!(何で俺はこんなに講談社広報の真似事してるんだろう。まあそんだけ良かったということですよ。ええ)



余談にして予断

ネットによると荻上さんのドラマCDでの声優は水橋かおり嬢に決まったようです。アフタヌーンの最新刊で公開されていたようで。僕としては水橋かおり嬢といえばNHKのアニメ「カスミン」のカスミ、最近では「ふしぎ星のふたご姫」のアルテッサ、代表作として「君が望む永遠」の涼宮茜にとどめをさすのですが、って、あり?涼宮茜は上原ともみだったっけか?………えーと、んーと、うううーーーんと………あ!そうかOVA「アカネマニアックス」で涼宮茜をやった水橋かおりといえばいのか!………………ええと、今回も突っ込みはない方向で、だったら自爆するな、と突っ込まれるとグーの音もでませんが。水橋嬢だったら荻上さんのツンツンした様子もデレっぽい仕草もうまく演じていただけると思うので本当に楽しみっす。水橋嬢自体荻上さんみたく漫画絵を描いたり、腐女子っぽい本も買ったりする方らしいのでそういう点でも荻上さんにぴったしですね。いやー、もう終わったと思っていたものがまだまだ終わっていずさらには新しい展開がある、やっぱりこれ以上の喜びはそうないですね、ええ。
げんしけん (9) 限定版げんしけん (9) 限定版
木尾 士目

講談社 2006-12-22
売り上げランキング : 3

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


スポンサーサイト

テーマ:マンガ - ジャンル:アニメ・コミック

今月のNewType
えーと、今現在オタク界で一番の話題といえば有明で行われている夏コミだと思うんですが、今回は僕は行けそうにないのでかなり地味ですが今月のNewTypeについて書こうと思います。これから始まるアニメに対する期待表明ともう一つ書きたいことがあるんですが………これはまあ後で、ということで。


一つ目は前々から楽しみだといっている「コードギアス 反逆のルルーシュ」です。超大国に植民地化された日本を奪還するためにテロリストの道を選んだ少年と目的を同じくしながら合法的に超大国内でのし上がることによってそれを果たそうとしている少年との相克を描くらしいこの作品。種や種死では不発に終わった二つの正義のぶつかり合いを僕はこの作品に望んでおります。


もう一つは迷作「ぱにぽに だっしゅ!」を作ったスタッフによる「ネギま!?」ですね。僕は単純に楽しみなのですが、原作ファン、特にいわゆる原作原理主義者などといわれる人たちにとっては不安この上ない心境なのかもしれませんね。さりげなく題名にプラスされている?マーク(ぱにぽにもだっしゅが追加されてますしね)、NewTypeの記事に書いてある「オリジナル色の強い内容」の言葉、さらに止めをさすのが「チュパカブラがキーワード」との文章。盟友の龍虎獅サテラの指摘によればエヴァンジェリンの話を軸に展開するのではとのことだったのですが(エヴァンジェリンのエピソードの中にチュパカブラがネタとして出ていたらしい故の予想らしいのですが、そんなの憶えてねーよ!一応単行本全部読ませてもらったけど)僕は素直にチュパカブラが出てくるんじゃないかと思っているんですが、どうでしょう?こういう無茶なことやりかねないスタッフだと思うんですが。僕はどちらかというと監督の新房昭之監督のファンなので(それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコとか、てなもんやボイジャーズとか好きなんですよね。もちぱにぽにだっしゅ!も)それでオーケーなんですが、どうなんですかね原作ファンの人は。このブログの数少ないリンク先の月草日記の月草氏とか、そのうちこのアニメについて記事とか書いてくれると思うのでちょいと期待しておきますです。



で、実はこれが本題なんですが、えー、僕のブログでこの前かなり手厳しい「ゲド戦記」批判を行ったのですが、それについて有力な援護射撃になる記事がNewType内にあったので紹介しておきます。


基本的に僕は自分の感覚をいつも疑っているので「ゲド」批判を書いた後も「ひょっとしたらまた俺は間違っているのじゃないか?」「間違っていたら面白いアニメを猛烈な勢いでけなしてしまったことになって、それは許されざる罪だぞ!」とちょい悶々としていたのですが、この記事のおかげで安心して枕をたかーくして眠ることができるようになりました。


それは僕が毎月ちょいとした楽しみにしているNewType内のアニメ評論家さんが書いているページ「アニメの門」のことなんですが、前号でハルヒを次は取り扱うといっておきながら、それを撤回してまで「ゲド」の批判に貴重な紙面を割いているんですよね。その内容の手厳しいこと手厳しいこと。僕の文章と同等あるいはそれ以上の厳しさでゲドを批判しています。また僕みたく「駄作だ」「失敗だ」といった平面的な言葉を使わずに批判しているので実にためになるページになっていると思います。曰く「この映画は『何も描いていない』」曰く「縮小再生産」曰く「空虚な怪作だ」。まあこういう言葉だけ抜き出してくれば激烈に響くものですが、きちんとした文脈をもって批判する記事その物を読めばもっと「ゲド」がどれだけひどいのかということをはっきりと理解してもらえると思います。


まあ批判はこの辺にしておこうと思います。見苦しいですからね………………とりあえずは。そのうち数字で「ゲド」の評価が出てくると予想されるので、その度に野次馬根性丸出しで嘲笑してやろうと思います。亀田興毅対ランダエタ戦の後のごたごたではっきりしたように我が日本の皆さんは良識をもっていると思うので、どんなにでかい広告を打っても駄目なものは駄目だと評価してくれることでしょう。実際「時をかける少女」はCMとか最小限だったのに口コミとかいうやつでここまでのヒットになってくれましたし。


………………………ここまで書いておきながら、予想を反して「ゲド」の興行収益がうなぎ上りになって、DVDもバカスカ売れたらどうしよう………………。そしたらもうブログにアニメの記事書くのやめようかな、というかブログ自体やめるかな。うーんと、冗談すよ、冗談。本当に。

テーマ:日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ - ジャンル:アニメ・コミック

映画「ゲド戦記」感想
久々に連日のごとく更新しているこのブログ。気まぐれだろうと思っているあなた、正解です。ジョブが「三日坊主」に確定してから淡々とレベルを重ねている僕が連日更新なんて膨大な根気がある訳もなく、まただらだらブログを更新することになるのを今のうちから予告しておきます。僕は親切だから。

今回はジブリの新作、かの御大宮崎駿監督の子息、宮崎吾郎初監督作品「ゲド戦記」を見てきたのでその感想をば、書かさせてもらいます。

警告、以降続く一連の文章はかなり「ゲド戦記」にネガティブな内容になっているので、好きな人と前情報なしで見たい人は回避してください。
ゲド戦記 全6冊セットゲド戦記 全6冊セット
アーシュラ・K・ル=グウィン 清水 真砂子

岩波書店 2006-05-11
売り上げランキング : 16

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


[READ MORE...]

テーマ:ジブリ - ジャンル:映画

映画「時をかける少女」感想
この世とあの世とが置換したかのような灼熱地獄の中、逝ってまいりました筒井康隆原作・細田守監督作品「時をかける少女」!二度と行きたくない町№2新宿まで。

以降の文章には現在公開中の映画「時をかける少女」のネタバレがちょいと含有されてますが、この映画は見ないと面白さは全然伝わらないし、あらすじ自体は原作に結構準拠していたので見ても大丈夫じゃないかな、たぶん。………というのは全部僕の予断ですので「てめえなんぞ信用できるか!この下種が!」という人はやめといたほうがよいかと。ええ。
時をかける少女 NOTEBOOK時をかける少女 NOTEBOOK
ニュータイプ

角川書店 2006-07
売り上げランキング : 153

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

時をかける少女 〈新装版〉時をかける少女 〈新装版〉
筒井 康隆

角川書店 2006-05-25
売り上げランキング : 6411

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


えー、ちょいと前に書いたこのブログの記事で「タイムリープものの映画作りたいけど『時かけ』のパクリじゃんって言われるのが嫌だから筒井康隆原作にしたんじゃねえのか!細田さんよお!」という屑ならではの小汚い論理でこの映画の期待を表明していたんですが、見事にその僕の馬鹿げた期待を吹き飛ばしてくれました。この映画。内容はまさに「時をかける少女」そのままなのに見せ方はまったく新しくなっていて、かといってアニメーションとしては奇をてらった物ではなく僕が思う「正統派のアニメ」で、動きや映像に笑ってしんみりして感嘆して感動して、まあとにかく実に面白かったです。

特に主人公の紺野真琴の元気のよい動きは必見!走ったり飛んだり駆け上がったり転んだりごろごろ回転したりぶつかったり笑ったり泣いたり。めまぐるしい動きを見せてくれます。また性格もいい性格をしている。何かに「ごく普通の女子高生」みたいな書かれ方をされていたんですが、全然「普通」じゃないです。実に漫画チックアニメチックなキャラをしています。元気いっぱいで少年のようにさばさばしていてかなりお調子のりの女の子でした。特にタイムリープ能力が備わった当初の「この能力があれば人生らくしょーだぜ!」って感じで調子に乗っている真琴は、かの有名な駄目駄目少年「野比のび太」を彷彿とさせるものがありました。見ているこっちとしては「そんなに調子に乗っているといつか酷い目にあうぞ」と某猫型ロボットの声で(新旧どちらかは人によるますが)心の中で思うしかありません。で、実際物語は彼女にどんなにタイムリープをしても、むしろタイムリープをしたからこそ絶対的に思える「変えられない現実」を突きつけられていくわけです。


「時をかける少女」の主要なテーマは当然のことながら時が無常なものだということだと思うのですが、この映画はそれを実にうまくテクニカル描いています。この世で人が感じるもっとも時の経過を実感させるものはおそらくは人そのものだと僕は思います。新たに生まれ消えていく人間関係、どうやったって朽ちていく肉体、そして不定形な己の心。そういうものを、キャラクター、背景、動き、ドラマ、すべてをきちんと有機的にくっつけてこの映画は描いています。いろいろ例を出して語りたいけど、一応警告文に「まだ見てない人も見てもいいよ」とか書いたので詳しい例を出すのはやめときましょう。えー、それでも一つわからないようにキーワードで例を出すなら「自転車」「線路」「小人」のシーンは実によく計算されつくされた名シーンだと思うのでちょっと意識して見てみるとよいかもです。


と、まあ前述の二つの節みたく、何にも考えずとも「わー、すげえ!」と思いながらただただ楽しむこともできますし、色々深く考えて理屈をこねても楽しむこともできます。この映画は。僕にとって面白いアニメーションってやっぱりこういうものだよなあ、とか思いながら僕は見させてもらいました、と。

あ、原作の「時をかける少女」の主人公、芳山和子も真琴のおばとして登場しているので色々比較しながら見るとまた楽しいかも。

ええと、とにかく大勢の人に見てもらいたいですね。テーマとかメッセージばかり突出して見てて面白くないアニメとか、見てて面白いけど何にも残らないアニメとかは一杯ありますが、こういうそれらを同時に保有しているようなこういうアニメは稀有なものだと思うので、是非是非お見逃しなきよう。細田守監督にはこれからも頑張って面白いアニメ作ってっていただきたいですねえ………。


あ、あと一人の筒井ファンとしてはもう一つの筒井康隆原作の長編アニメ「パプリカ」の予告映像が見れたのもよかったっす。今敏監督らしい見るものを幻惑するような映像に仕上がっていそうで今からワクワクしております。「パプリカ」の内容と今敏監督の作品の個性とは恐ろしいくらい合致していると思うので、これも期待して損はないと思います。はい。
パプリカパプリカ
筒井 康隆

新潮社 2002-10
売り上げランキング : 2877

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。